作品No025

作:eiさん

「あれ、なんか変・・・」
彼女は、飼い猫の腹がなんとなく大きくなっていることに気づいた。
最初は食べすぎかな?と思って様子を観ていたが、空腹の時でも腹の大きさは変わらない。
もしかして・・・・・彼女は嫌な予感がした。
妊娠?まだ生後6ヶ月のはずだから、人間で言えばせいぜい10か11歳くらい?
そんなはずは・・・・・
まだまだ子供のはずなのに・・・
彼女は飼い猫の腹をなでてみた。
なんとなく塊があるのがわかる。
妊娠に違いない・・これまでにも猫を飼った経験が豊富な彼女は、そう確信した。

どこの馬(猫)の骨に・・・・
通常、ネコの交尾はメスが主導権を握る.
したがって、一番の元凶は彼女の飼い猫自身なのだが、彼女の怒りは相手のオスネコへと向けられた。
彼女は、近所で見かけるネコを思い出してみた。
そして、思い当たるネコを数匹、リストアップしてみた。
いずれにしても、もう生ませるしかないほど妊娠は進んでいるようだ。
母体を守るには生ませるしかないだろうと彼女は思った。

数日して、彼女の1つ年上の姉が部屋に遊びにきた。
彼女が子猫の事を姉に相談すると、
「処分したほうがいいわよ。ここじゃ飼えないし、貰い手探すのも大変でしょ?それにどうせ雑種だし」
とサラリと言ってのけた。
「じゃあ、お姉ちゃん処分してよ」
気楽な姉の返答に、彼女が幾分咎めるような口調で言うと、
「いいわよ。生まれたら教えて。早いほうがこの子もつらくないから」
と彼女の飼い猫の腹を撫でながら請け負った。
「それにしても、生んで体力が回復したらすぐに避妊手術したほうがいいわね。そんなに高くないでしょ?」
「わかってるわよ。でも、ふつう9ヶ月くらいでしょ?手術。6ヶ月でできちゃったなんてショック」
「ホントに子猫、処分してくれるよね?」
「わかったわよ。そのかわり晩御飯よろしくね。」
「あと、処分するときは、このコをどっか見えないところに隔離して」

1ヶ月後、飼い猫は無事出産し、彼女は次の日の夕方、姉に連絡した。
「わかった。後で行くから。それより晩御飯よろしくね」

「何匹?」
「3匹」
「ホントだ。この黒い色・・・父親に心当たりある?」
「うん、多分・・・」
「ふーん。ま、いいや。とりあえず・・お母さんは?」
「友達に預けた」
「明日ちょうど燃えるゴミの日だよね」
「うん」
「OK」
「ゴミ袋持ってきて」
彼女が半透明の袋を持ってくると、姉は3匹の子猫を袋に入れ、玄関に持っていった。
「ねぇ、長靴ないの?」
「あるわけないじゃん。女の一人暮しで、そんなの普通必要ないでしょ」
それを聞くと、姉は当たり前のように、下駄箱を開け、彼女のブーツを持ち出した。
黒皮のブーツを右足だけに履く。
「ちょっと、あたしのブーツで何するつもりよ。」
彼女が姉を咎めると、
「何って踏み潰すに決まってるでしょ。」
「えっ」
「そのまま捨てると、親が咥えて戻ってくるでしょ。野良猫になっても大変だし・・それに普通に殺しても、親が拾ってきちゃうから、踏み潰すのが一番早いよ」
そう言いつつ、早くも姉は1匹目の子猫に爪先を載せ、ちょっと力を入れた。
子猫は内容物をはみ出させてあっけなく潰れ、彼女のブーツの下で短い命を終えた。
「ほら、あっという間ね」
「潰すのは判るけど、自分の靴でやってよ!」
妹が抗議するが、
「いいじゃん、どうせブーツは汚物をから足を守るのが起源なんだから」
姉はサラリとかわす。
「それにビニールひいてやってるから汚れないよ」
姉がさらに体重をかけて、絶命した子猫を紙のように薄くノシた。
子猫の体液がもう2匹の子猫を汚した。

姉が3匹を潰すのに2分とかからなかった。
3匹の子猫を潰し終えると、袋の口を縛り、明日出す予定のゴミ袋に放り込んだ。
「一仕事、終わりって感じね。あとはゴミステーションに出せば完了ね。」
「ところでビールある?」
完全に姉のペースだ。
「ったく」
彼女は、しょうがないなと言う感じで、食事を並べた。

「でも、許せないと思わない?」
食事をしながら、つい彼女の怒りはオスネコに向かう。
「つかまえて、懲らしめてやったら?どうせ野良でしょ?迷惑してる人もいるだろうし」
「でも、ネコ捕まえるのって結構大変だよ」
「通販でそういうの売ってるよ。ちょっと高いけど」
「え、いくらぐらい?」
「調べてみよっか」

数日後、彼女の部屋に猫の捕獲装置が届けられた。
本来は「イタチ捕り器」として開発されたものであるが、それを猫用に改良したものだ。
全面金網張りの長方体で、入口の扉を上部に上げて、先にエサ用棒のついたストッパーで止め、獲物がエサを食べれば(引っ張れば)ストッパーが外れて、扉が閉まる…という簡単な仕組みのものである。
彼女は早速試してみた。
エサを入れて、バルコニーの隅に設置する。
わずか一晩で獲物がかかった。
しかし、子猫とは毛色が明らかに違う。
残念ながら目的のオスネコではなかった。
次の晩は2匹かかっていたが、そのうち1匹が、彼女の飼い猫を孕ませた犯人に違いなかった。

「うん、捕まえたよ」
彼女が姉に連絡を取ると、
「よくなんあんで捕れたね」
と驚く。
「何、驚いてんのよ。自分が紹介したんでしょ」
「とりあえず、どんな奴か見に行くから」

7〜8キロもあろうかという、大きなネコが捕獲器に入っている。
「こいつが犯人なんだ。へぇー、けっこうでかいね」
「どうする?」
「どうするって、懲らしめるに決まってるでしょ」
「この籠ごとお風呂に沈めれば一発だよ」
「やめてよ。お風呂入れなくなるじゃない。それに、こいつは子供と同じようにしてやんなきゃ気が済まないよ」
「でも、出したら暴れるよ」
「マタタビ食べさせて酔わせたら?」
「だめだよ。あれ5分くらいしか持たないよ」
「だから、その隙にホントに酔わせちゃえばいいじゃん。ワインの残りあるし」
「ホントに大人しくなるかな?ま、面白そうだからやってみようか」
「大丈夫よ。人間でも飲ませすぎれば大人しくなるじゃん」
彼女はいたずらっぽく笑った。

彼女が、マタタビを与えると、彼は程なく酩酊状態になった。
頃合を見計らって籠から彼を引っ張り出すと、姉が効率的に彼を押さえつけた。
彼女が彼の口を無理やり開けて、ワインを流し込む。
彼は咳き込みながら暴れようとしたが、姉に押さえつけられて動けない。
「ふふ、結構いいワインだからおいしいでしょ」
姉がいたずらっぽく彼に話し掛ける。
ワインはすぐに効果を示したようで、彼の毛の隙間から見える皮膚の部分が赤くなるのがわかった。
彼女は効果を確認して姉と顔を見合わせると、さらに彼に飲ませて、結局残っていたワインを全部飲ませてしまった。
毛の比較的短い鼻の頭などの部分からも明らかに赤くなっているのがわかる。
姉は、彼を解放すると、彼は立ち上がって歩き出した。
解放された彼は酔いの回ったうつろな目で、彼女達を見上げ、一声鳴いた。
彼は、彼女達の元から逃げようと歩き始めた。
しかし、その歩き方は、彼がまっすぐ歩こうとしているのもかかわらず、斜めに向かっている。
数歩で早くも彼は横たわって、荒い息を出し入れしている状態になった。
彼女と姉は彼をビニール袋に入れると、玄関に運んだ。

姉は、履いてきた自分のキャメルのロングブーツを履くと、仰向けに寝せた彼の腹を圧迫した。
彼は、ほとんど抵抗しようとしなかったが、圧迫により口からワインが溢れた。
「これだけ、大きいと結構踏み応えあるわね」
彼の腹の柔らかさを試すかのように、力を加減しながら踏みつけた。
丁度、彼は腹に載っているブーツを抱きかかえるような格好だ。
「ブーツに爪立てたら、速攻で踏み殺すからね」
言葉が通じるわけがないにもかかわらず、姉が彼に宣告する。
「あ、コイツちんちん出してる」(注1)
彼女が指摘すると、彼はピンク色の先のとがった生殖器を突出させていた。
「何感じてんだコイツ!」
「全然反省してないよ」
「やっぱ、同情の余地なしだね」
あきれたように言うと、姉が踏む力を強める。
彼女は、彼の伸びた突起を指で弾いた。
彼の体がビクンとなり、突起は引っ込んだ。
彼の睾丸がだらしなく伸びているのを見て
「これが悪いのね」
彼女が突起を弾いたついでに捻り上げると、電撃を受けたように反応した。
彼女が、睾丸を責めつづけると彼は姉の靴底の下でもがいた。
しかし、一分もしないうちにまた彼の突起が伸びる。
姉は、呆れ顔で彼を見下ろすと、ヒールを突起に合わせた。
姉がやや彼の突起から外れかけた感じでヒールを押し当てると、ヒールのエッジが彼の突起に痛みをもたらしたのか、彼は体をこわばらせた。
彼の突起は収束した。

「あたしに代わって」
彼の様子に少し腹を立てたような口調で彼女が言った。
彼女が、自分のブーツを履いて姉と交代する。
彼女のブーツは先日子猫を潰した黒い皮製のブーツである。
ヒールは細めであるが極端に高くはなく、土踏まずの部分がきれいなアーチを描いていた。
また、生殖器が出ている
「コイツ、むかつく」
彼女は荒々しく踏みつけた。
下腹部を強烈に圧迫された彼は、あっけなく失禁した。
「うわっ、漏らしたコイツ」
彼の尿は袋に溜まり、彼の背中も濡らした。
彼女は、彼の失禁とともに、あわてて足を退けたが、彼女のブーツにも少量の尿がかかってしまった。
彼女は、彼の放出が終わるのを待って改めて踏みつけた。
「臭うからそろそろキメたら?」
姉の忠告に、彼女は同意した。
彼女は踏みつける力を強めた。
それでもしばらくは、彼女の圧迫に耐えていた。
彼女が足をあげ、弾みをつけて踏み込むと、彼女の圧迫で、咳き込むようにワインと声が漏れた。
身を固くして彼女の圧迫に耐えていた彼だったが、ついに限界がきた。
彼女がさらに体重をかけて踏みこんだ瞬間に、彼の力が抜け、複数の骨が折れる鈍い音がした。
彼の腹が陥没した。
彼は悲鳴を上げる代わりに、咳き込んだ。
彼は、抱きかかえていた彼女のブーツに爪を立てたが、彼女は全く意に介せず、容赦もしなかった。
程なく彼の皮膚も破れ、内容物がはみ出した。
その後は、彼女のなすがままに彼の体は崩壊していった。
彼女も我を忘れたかのように、彼を蹂躙した。
彼の主要な臓器のいくつかが、彼女の右足のブーツの下で潰され、彼の腸が彼女の靴底の下からはみだす。
圧力により、腸の内容物が腸壁を破ってはみ出す。
あたりに、独特の臭気が満ちる。
姉は固まったようにじっと、彼女の足元を見ていた。
彼にとって唯一幸いなことは、酔いのため、あまり強く痛みを感じなかったことである。
痛みにもだえる代わりに、彼は自分の体を蹂躙しつくすブーツをしっかり見つめなければならなかった。
どうやら、下腹部はほとんど破壊し尽くしたようだ。
ここで、彼女は自分を取り戻したかのように、動きを止めた。
彼の首から下の主要な神経系もダメージを受け、彼の手足が、彼の意思とは関係なく痙攣している。
ブーツも周囲が彼の「一部」で汚れていた。
「ここまでやったんだから、楽にしてあげれば」
姉の声に、
「そうだね」
と、乾いた声でやっと答える。
彼は、痛みこそあまり感じなかったが、失血により意識が遠のきかけていた。
薄れる意識の中で、自分がもう助からないことは感じていたが、彼はそれに抗うよりも素直に受け入れる心境になっていた。
失血が彼をひたすら気だるくし、彼の生きる本能を削り取っていた・・・。

2人の女性が見下ろしているのが、ぼんやりと彼には見えた。
2人とも表情はなかった。
「心臓のあるとこやれば、すぐ死ぬよ」
彼女は姉の言葉を受け、事務的に彼の胸に足を載せる。
彼女の踏みつけにより、胸が圧迫され、彼の頭が持ち上がった。
彼女が彼の胸を踏むと、彼の頭はちょうど爪先にキスをするような位置になる。
彼の口が彼女のブーツの爪先に触れる。
彼はブーツの皮の感触を感じた。
それが、彼の最後の感覚だった。
ほどなく彼女は全体重を掛け、彼の胸を完全に踏み潰した。
新たな彼の内容物が、彼とブーツを汚した。
彼の頭は、がっくりと後ろに落ちた・・・・


彼の死体は彼女の汚れたブーツと一緒に、ゴミ袋に入れられて捨てられた。


注1=猫は性的に興奮していない場合でも、生殖器を露出させることが多々あるようです。
しばしば生殖器を露出させ、自分でなめてメンテナンスをすることもよく観察されます。このような彼らの習性を参考にしてみました。
しかし、猫がどのような気分のときに露出させるのかは、自分の勉強不足で不明です。
ちなみに、マタタビはよく効きますが、効き目は数分というところで、猫を大人しくさせるには補助的な役割しか果しえないと考えました。

戻る