「さ、どうする?」 彼女は勝ち誇って彼を見下ろした。 ヒューマノイド系ながら身長が120cm程しかない矮小な身体つきの彼は、彼女に圧倒された。 彼女は、いまや跪いている彼の顔に厚底ブーツの靴底を近づけ、見せつけている。 靴底は、彼の部下達の体液で濡れていた。 靴底に付着した体液は、薄暗い空間の中で、弱い光を反射している。 「あんたも、こうなりたい?」 彼にとって、サイズが25cmもある彼女の厚底ブーツは巨大で、十分な威圧効果を示した。 このときすでに彼女は、白状させた後の「彼の始末」方法を考えはじめていた。 しかし、思念を閉ざした彼には、彼女の考えは読めなかった・・・・・ この時点で彼は彼女の言う「処理方法」に助命という選択肢があるものと思っていた。 【No019】 「ほら、どうするの?」 まず彼女は、彼に自分たちが何をしたのか、それから次に何をするつもりなのか白状することを求めた。 そして、彼等の組織の本部の全容と座標も・・・ 重苦しい沈黙が続く。 「そう、言いたくないみたいね、じゃあ自分で調べるから・・・あんたは用済みね。まぁ、面倒くさいけど、さっき見つけたあんたらの拠点を探ればどっちみち判る事だから・・・」 彼女は、彼の顔に濡れた靴底を押し付けながら言った。 彼女は軽く力を入れた。 彼は、彼女のブーツで顔を押され、仰向けに倒れた。 「ま、待ってくれ!!・・・」 目の前で、部下を全滅させられている彼には非常に有効な脅しだった。 仰向けに倒れた彼の頭の中は、ほとんどパニックに近い。 彼女はそんな彼の思考の流れが手にとるように判るので、冷ややかに彼を見下ろしながら彼の出方を待っている。 ここまでのところ、彼等は彼女の予想を越えるような行動は一切していない。 彼等の行動は、事前に彼女が学習、想定した範囲内であり、彼女はそれに対し冷静に対処していればよかった。 無論、少しだけいたずら心を加えながら・・・・ 彼はさらに沈黙している 彼女は、倒れた彼の頭もとに歩き、彼の首を挟むように立ち、彼を見下ろした。 彼女のブーツの犠牲者となった何人目かのリトルグレイにトドメを刺したときと同じように、いつでも彼を殺せる体勢だ。 「わ、わかった・・・・そのかわり・・・」 「そのかわり?」 彼女は余裕の表情で聞き返す。 「さっき、考えてもいいって言って・・・」 彼がやっと聞き取れる声でしゃべる。 「え?聞こえないよ」 彼女が半ばからかうように聞き返す。 「は、話すから・・・」 彼は、やっとのことで声を絞り出す。 「よーし、じゃあ、話してみな?」 相変わらず、からかうような口調だ。 ・・・・・ 「それで、全部?」 「は、はい・・・」 「さてと、後はあんたをどう処分するかだね。」 「えっ、助けるって・・・」 彼が彼女の足元にすがるように訴える。 「そんなこと言ったっけ?」 「そ、そんな・・ここまでしゃべった以上、な、仲間に殺される・・・」 彼の頭の中には、彼女に殺されるとという想定はなかった。 今回の彼女の活躍はもちろん手柄になるが、彼を生きたまま連行したほうが、より大きな手柄になるからだ。 当局にとって、彼から今後の捜査に役立つ情報も得られるかの知れない。 しかし、手柄を得て少々昇進が早まることよりも、彼女の頭の中は既に事件を解決した後の特別休暇をどう使うかという事を考えていた。 彼を当局まで連行するなんて面倒なことは真っ平だった。 どっちにしろ、今の自白で彼等の組織は全滅する。 彼女にとっては「それでいいじゃん」って感じだ。 あとは、さっさとシメて、当局に彼の自白と死を報告して任務を終え、休暇!!というのが彼女の率直な心境だ。 今だったら、何ら問題なく戦闘による不可抗力で片付けられる。 それに、そもそも処刑のライセンスも持っているので、上司も追求しないだろう。 彼を連行すると言うことは、「仕事がよりベターな終わりになるかも」と言うだけのことなのだ。 つまり彼女にとって、彼にはそれだけの価値しかないということになる。 彼はそれに気付かなかった。 「あたしは、あんたの処理方法を考えてあげるって言っただけだよ」 「や、約束が違う!、た、助けてくれ・・・」 「だから、そんな約束してないって」 「そんな・・さっき・・」 「でも、かわいそうだから。少しは考えてあげよっかな?」 「た、助けて・・・」 「どうしよっかなー」 必死のリトルグレイに対し、彼女は少しおどけた口調だ。 「あんたの仲間に殺されるのだけは、ないようにしてあげようか?」 彼女の両足が彼の首を挟む位置から解除された。 彼は明らかに安堵したようだった。 彼女は彼の足元に歩いて行き、彼のほうを向き直った。 彼女は突然、彼の股間を右足のブーツで踏みつけた。 「な、何を・・!・・」 突然の事に、彼が言葉にならない声を上げかけた。 「思考を閉じても無駄。こうするとあんた達って物理的にダメなんだよね?」 彼の茎のような生殖器をブーツの爪先がなぞる。 「ここの部分かな?」 彼の性器の形は密着した服の為、服の上からでも明らかだ。 彼女は、彼の茎のやや捩れてくびれた部分を強く踏みつけた。(注1) 彼は突然の成り行きに驚き、彼女の足をどけようと、両手で持ったが、彼女の足の力の方が遥かに強く、まったく効果がない。 「こうするといいんだよね」 彼女は爪先に力を入れ、彼の性器をピンポイント的に圧迫する。 彼の種族に特有の、「性器の最も有効な責められ方」をされたため、彼は急速に抵抗する意思を失い、彼女から与えられる快感に身を任せることになった・・・ 彼女のブーツの爪先は、彼のツボを的確に圧迫していた。 「もう少しかな?」 彼女は、彼の様子の変化を楽しみながら、確実に彼を限界へ導いた。 彼女のブーツに圧迫されながら、彼は腰を動かそうとした。 彼の様子を見下ろし、彼女に顔に侮蔑と優越感が浮かんだ。 手に伝わるブーツの感触が彼には快感を増幅させるように感じた。 次第に頭の中が真っ白になっていく中で、もう長くは耐えられないことを彼は感じた。 「そろそろ?」 彼の様子から、彼女が察した・・・ 彼女がさらに圧力を加え続けると、彼は限界に達し、彼は体を硬直させ、ついで上体を起こし、さらに彼女の足にすがりついた。 「もう、我慢できないの?」 と、彼をからかうような口調で話し掛けるが、彼はそれに答える余裕すらない・・・ ひたすら彼女のブーツにすがりつき、感触をむさぼるかのように撫で回している。 彼女は、彼の好きにブーツを触らせてやりながらも、全く力を緩めない・・・ ほどなく彼は言葉にならない声を発し、えびぞった。 彼の生殖器が脈打ち、大量の液(注2)が放出された。 彼の上体が倒れ、再び仰向けになったまま射精が続く。 彼女は、厚底を通しても、脈打っているのが判った。 彼の精液は、機能的な服と彼の皮膚との間に放出され、空間に新たな異臭を加えた。 彼は大量の射精による快感で、ほとんど放心状態になった。 彼女は、彼の射精が終わると、彼に宣告した。 「仲間には殺させないから安心しな。そのかわり、あたしがあんたを殺してあげる・・それから、今のは白状してくれた分のサービスよ☆ 考慮してあげるって言っただけの事はあったでしょ」 彼女の声は明瞭に聞こえたが、放心状態の彼には、彼女の言葉の意味がほとんど理解できなかった・・ 数分後、彼女の厚底ブーツは放心状態でまだ腰をヒクつかせている彼の息の根を止めていた。 首を踏み折られた彼の「残骸」が、その空間に残された遺体のリストに加わった・・・ 【エピローグ】 「報告完了・・」 彼女は陰気なビルの谷間にいた。 数メートル先の通りには、夥しい人が行き来している。 彼等の作った空間の圧縮作業は、ごく簡単に終了した。 圧縮して容積が変化した分だけ生じた空間の歪は、石ころを落として波立った水面が穏やかになっていくのと同じように、次第に消えた。 彼女は、足元にマッチ箱程度の大きに圧縮された「さっきまでの戦場」を置くと、彼女は厚底ブーツで踏みつけた。 圧縮された空間は、彼等の遺体を収容したまま砕け散った。 再び僅かな空間の歪が生じたが、それも消えると、彼等の遺体はもちろん、存在した痕跡さえも、靴底の下で消えたようだった。 彼女はビルの間から通りへ出て、雑踏に紛れた。 数時間後、スッキリした表情で、再び雑踏に消えていく彼女の姿があった。 彼女が後にした部屋では、彼女に声を掛けた男が全裸で横たわっていた。 彼女に「採取」されたサンプルだった。 幸運?な彼は、彼女にとって恰好の捌け口となった。 彼女と部屋に入り・・・ そこでは、彼の脳では全く処理しきれない快楽が彼を襲った。 しかし、彼女はそんな彼に構わず、自分の快楽を求め続けた。 彼は、彼女の欲求を満たすための道具として扱われ、彼の脳と肉体は果てつづけさせられた・・・・ 彼の体は、わずか一時間ほどで一回り小さくなったかのように見えた。 命には別状はなかったが、彼女に与えられた快楽によって彼の脳の一部が破壊され、二度と通常の生活を行なうレベルに回復することはなかった。 やがて、彼女は、自分が満足すると、彼を残して立ち去った。 (注1) こういった生殖器への圧迫により快感を感じる動物は実際におります。豚がそのよい例で、人工的に精液を採取するときは、人工膣(採取台)に乗駕させ、陰茎を手でつかみ、陰茎螺旋部を強く圧迫すると息を荒くして射精します(グローブ法)。本来伝えられているリトルグレイの性質とは何ら関係ないのですが、性器への圧迫だけで達するというのは、trampleにうってつけの性状で、一回使ってみたかったネタだったので、このような設定にしてしまいました。(実際は温めながら圧迫しますが・・・) (注2) 豚の射精量は多くて300mlと、人間の30倍以上の量を放出します。これも一度はネタとして使ってみたかったので・・・・。ちなみに豚は一回の射精で400億匹の精子を放出します。豚をクラッシュする話がなかなかかけなかったので(ミニ豚でない限り、成熟した種豚は300Kg以上ありそうなので)この性状もリトルグレイに無理やりくっつけてみました。 |